カスタマーレビュー(プリン)

ママの作ったプディングは〜♪
バニラの匂いがした〜♪

ということで、先日、森永でもメイトーでもなく
SENNHEISER HD598(愛称:プリン)をヨドバシで購入してきました。



じゃーん!



プリティー



どうですか?このカラーリングセンス。
驚きの・・・と言うより、謎めいたアイボリー。
写真では白っぽく見えますが、実際は煙草のヤニで黄ばんでしまった古びたOA機器の色に似ています。w
製品としてのデザインは、そこそこ”格好良さ”を感じさせてくれるものの、
装着時の姿はとてもじゃないけど他人には見られたくないですね。
だって、すげ〜間抜けなんですよ。玩具のヘッドホン被ってるみたいで。w

装着時の感触は、重くない、痛くない、蒸れない・・・良いこと尽くめの三拍子。
更には、オープン型で耳全体が何処にも接触しないという抜群の構造設計。
この辺の機能性は、音質抜きにも自信を持って推せるポイントになります。

では、エイジングも(ほんの)数時間完了したところで、ちゃっちゃと鳴らしてみましょうか。
音源及び試聴環境は、市販の家庭用PCアナログ直結ですので悪しからず。
でも、最近のPCはかなり音質が向上してますから問題は無いと思います。(言い訳w)



 ◇



The Winner Takes It All - ABBA

先ずは小手調べに、1970年代頃のソースから。
この時代のポップス系なら難なくこなせますよって感じ。
当然ですな。



Not Too Late - Norah Jones

お次は女性ボーカル。
う〜ん。歌声に粗がなく、ちょっと「生」を感じませんな。
綺麗に処理されちゃったとでも言いましょうか。
遠く感じます。



More - Madonna

試聴時に自分がよく用いるソースの一つ。
いろんな音が入っててくれるので、結構便利なナンバーです。
ボーカルが駄目と判ったので、今回はインストver.で試聴。
低音域の抜けには問題はないようですが、
中音域のパンチと高音域の響き(臨場感)に物足りなさを感じます。
製品の特性を考慮すれば、こんなところなのかな〜?
ちょい微妙。



American Girl - Bonnie McKee

それでは、能天気なカリフォルニアサウンドはどうでしょう。
おやっ?
意外にも元気に「ドカドカ」と鳴ってくれてます。
エレクトリカルな音も、しっかりと余すことなく。
やるね〜。合格です。



Prisoner Of Love - 宇多田ヒカル

日本の歌姫代表は、ヒッキーでいいっすか?
やはり、ボーカル系は苦手ですね。歌声が伴奏に負けてます。
これも製品の特性だと片付けましょうか。
余談になりますが、PV内にMDR-CD900STが登場してますね。
このPVを観て、「格好イイ〜!」「これ欲しぃ〜!」みたいに・・・
勘違いしちゃう輩がやたら多いんですよね。(自分もその一人w)
あれはアレ、畑が違います。お仕事用のヘッドホン。
鑑賞用に購入するのはナンセンスであります。



AJA - STEELY DAN

音源の方向性が製品の特性とかぶるかと思います。
ドラムの音がほんと瑞々しい。
全体的に曇った感じは否めませんが、百歩譲って及第点。
ティーリーダンの音って、モニター系のヘッドホンで聴いた方が面白いんじゃないかな?
だって、彼らは音の芸術家集団。粗汁が旨いってのと同じ味覚ですね。



Gustav Holst - The Planets - Jupiter, the Bringer of Jollity

やっぱ、クラシック・オーケストラは最強の音源っすね。
レンジの広さ、奥行き、解像度、何一つ譲れない。
全域においてフラットな特性を備えてないと、さっぱり追い付きません。
癖丸出し。w
でも、プリンちゃんはプリンちゃんの頑張れる範囲内で一所懸命に奏でてくれます。
敢闘賞。(なんじゃそれ?)
平原綾香でも聴くか・・・。



 ◇



高音域。
控えめで大人しく上品。(いい意味でも悪い意味でも・・・)
購入前にお店で上位製品と比較して聴いてみましたが、
やはり、カバーできる音域は若干狭くなりますね。ここは黙って妥協するべし。
だって、もう一つ上のを買おうとしたら数倍以上の価格差が生じますので
決死の覚悟が必要です・・・。

中音域。
もう少し頑張って欲しいところですが、だったら他のを買えって話です。
ここは寧ろ、プリンちゃんの製品コンセプトを尊重するべき。
眠くならないようにボリュームを上げて聴いちゃえば解決できますしね。
簡単です。(ゴリ押し)

低音域。
ちゃんと低いところも鳴ってくれてはいるのですが、どうも・・・
125hz〜250hz辺りの音が強いせいで、結果的に少し軽く聴こえちゃうのが玉に瑕。
その辺りはソースによりけりってとこですね。

総評。
一言で音色を表現するならば、”イージーリスニング仕様”でしょうか。
しかし、コスパも良くオールラウンダーであることに間違いはありません。
耳に優しい音なので、長時間のリスニングも苦にならない。
また前述した通り、装着時の心地良さは天下一品。
よって、今回のプリンちゃん購入の件は自家用として「正解」だったと評価します。
一家に一台(一つ?)あっても宜しいのではないでしょうか。



以上、適当な試聴環境下でのレビューではありましたが、お粗末様でした。